主に睡眠中に分泌される成長ホルモンは、そのコラーゲン合成促進作用や細胞増殖促進作用から、睡眠中に肌を改善する機構の一つの要因と考えられています※1 。そこで、成人女性を対象に、オルニチン摂取が睡眠中成長ホルモン分泌に及ぼす影響について検討試験を行いました。その結果、オルニチン摂取により、睡眠中に分泌される成長ホルモンが増加する可能性が示唆されました。
※1 皮膚と美容, 45巻2号 Page40-46
以下の条件に当てはまる25歳から40歳までの健常日本人女性19名
・勤労者(土日が休日で、交代勤務でない方)
・BMIが18から24 kg/cm2の方
・睡眠習慣が安定している方
オルニチン 800 mg または プラセボ ※2
※2 プラセボとはオルニチンの入っていない試験食品のこと。
被験者を無作為に2グループ(オルニチン摂取群9名、プラセボ摂取群10名)に分け、それぞれの試験食品を就寝直前に継続的に摂取させました。試験開始前と試験開始後それぞれ3日間、起床時に採尿を行い、夜間尿中の成長ホルモンを測定することで、睡眠中成長ホルモンを評価しました。
試験開始前と試験開始後において、3日間の尿中成長ホルモン濃度の平均値をそれぞれ算出し、試験開始後と試験開始前との比、すなわち相対値を算出したところ、オルニチン摂取群の方がプラセボ摂取群に比べて高値を示しました。
この結果から、安定した睡眠習慣の健常女性において、オルニチン摂取により、睡眠中に分泌される成長ホルモンが増加する可能性が示されました。
オルニチンには、女性の「疲れ肌」を改善する可能性が報告されています※3。睡眠中の成長ホルモン分泌を促進することが、オルニチンによる肌の改善につながった要因の一つである可能性が考えられます。
※3 研究13-1, 2 「疲れ肌」改善効果の検証[主観的・客観的評価]
出典:協和発酵バイオ株式会社
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