オルニチン研究室

研究15

研究15 オルニチンの肝機能改善効果の検証

健康診断で肝機能異常が発見される頻度は上昇の一途をたどっており、人間ドックで肝機能異常と診断された人の割合は、2011年に33.3%となり、始めて30%を超えました※1 。実に3人に1人が肝臓に何らかの問題を抱えている、という状況が今の日本にはあります。

肝機能の状態を表す指標の一つであるALTの値が高め("要注意"以上)であり、かつ脂肪肝の所見が認められる成人男性を対象に、オルニチン含有食品の摂取が肝機能に及ぼす影響について検討試験を行いました。 その結果、オルニチンを継続して摂取することにより、肝機能の指標であるALTやγ-GTPの値が低下し、肝機能が改善する可能性が示されました。

※1 日本人間ドック学会.2011年「人間ドックの現況」

脂肪肝と肝機能改善に、オルニチンは効果的!

オルニチンが肝機能マーカー数値低下に及ぼす影響の検討試験

被験者

肝機能の指標の1つであるALT※1が42 IU/L以上100 IU/L未満であり、かつ超音波検査において 脂肪肝の所見が認められた男性11名

※1 ALT(GPT)は主に肝臓に多く存在する酵素。数値が30以下であれば"基準範囲"、31~50は "要注意"、 50以上は"異常"となり、 脂肪肝、アルコール性肝炎などが疑われる。
(引用:日本人間ドック学会ホームページ)

試験食品

1日あたりオルニチン 1.6g または プラセボ※2

※2 プラセボとはオルニチンの入っていない試験食品のこと。

試験方法

被験者を無作為に2グループ(オルニチン摂取群:6名、プラセボ群:5名)に分け、それぞれの試験食を 3週間に渡り継続的に摂取させました。試験開始前と試験終了後に採血を行い、各種の肝機能の指標 (ALT、AST※3、γ-GTP※3)を測定しました。

※3 AST(GOT)、γ-GTPはALTと同じく、主に肝臓に多く存在する酵素。
数値が高い場合は、脂肪肝、アルコール性肝障害などが疑われる。

オルニチン 試験方法

試験結果

肝機能が"要注意"以上の方がオルニチンを摂取すると、肝機能が改善する可能性が示されました。

血清ALT、γ-GTP、並びに、ASTにおいて、試験開始前と試験開始後の値との差、すなわち変化量をそれぞれ算出したところ、オルニチン摂取群の方がプラセボ群に比べ、改善した被験者が多いことが明らかとなりました。
これらの結果から、肝機能が"要注意"以上の方において、オルニチン摂取が肝機能を改善する可能性が示されました。

このメカニズムとしては、オルニチンには成長ホルモンの分泌を促進する作用があり、成長ホルモンにより脂質代謝が改善し肝臓に蓄積した脂肪が分解され、その結果脂肪肝、並びに、肝機能が改善した可能性が考えられます。実際オルニチンには、脂質代謝を改善する可能性が報告されています※4 。

オルニチンで、 脂肪肝や肝機能が 改善する可能性が 示されました!

出典:菱田. Food Style 21 16(11)87-9, 2012