オルニチン研究室

研究14

研究14 NASH(非アルコール性脂肪肝炎)進行抑制効果の検証

肌のハリやかくれじみを改善!NASH(非アルコール性脂肪肝炎)とは、飲酒歴がほとんど 無いにも関わらず、アルコール性の肝炎を呈する症状です。 日本では予備軍も含めると1000万人に達すると云われており、放置しておくと肝硬変や肝臓ガンに至るリスクがあることからも、 予防の重要性が喚起されています。 NASHモデル動物にオルニチン含有食餌を摂取させ、 肝臓への脂肪蓄積の抑制効果や、脂質代謝促進効果を評価 することで、NASHへの進行抑制効果を検証しました。

オルニチンによるNASH進行抑制効果を検証

被験者

16-20週齢の雄ウサギ。

グループ設定

①高脂肪食(10%コーン油および1.25%コレステロール含有食;100 g/日)摂取群
②高脂肪食+オルニチン(75 mg/日)摂取群
③高脂肪食+オルニチン(750 mg/日)摂取群
※ n=5

試験方法

16-20週齢の雄のウサギに、コーン油とコレステロールを含む高脂肪食を与えることにより脂肪肝を惹起させた。
8週間にわたり、高脂肪食のみを与えた群、高脂肪食とオルニチンを同時に与えた群を作成し、オルニチンの脂肪肝抑制効果を検証した。

オルニチン 試験方法

試験結果

オルニチンを摂取することで、脂肪肝の進行抑制と、脂質代謝促進効果が得られました

高脂肪食のみを摂取させた群と比較して、オルニチンを同時に摂取させた群では、肝臓中の中性脂肪量が減少しました。また、中性脂肪量の減少、遊離脂肪酸量の上昇がみられ、これらは体内の脂質代謝系が亢進していることを示しています。さらに、脂肪肝では、脂質代謝を促進する成長ホルモン機構が減衰し、成長ホルモン受容体量も低下するのに対し、オルニチン摂取群ではこれを抑止する傾向がみられました。

この結果から、オルニチン摂取により脂肪肝の進行が抑えられ、オルニチンはNASH等の脂肪肝を抑制する可能性が示唆されました。この制御機構の一部には、成長ホルモンよる脂質代謝亢進が関与していると考えられます。

オルニチン「肝臓中の中性脂肪量」「血中の中性脂肪量」「血中の遊離脂肪酸量」「成長ホルモン受容体発現量」

出典:大阪市立大学大学院・河田則文ら