オルニチン研究会 課外授業編

あなたの肝臓は大丈夫ですか?

最近よく耳にする「オルニチン」という成分。あなたはその機能をよくご存じでしょうか?オルニチンは、肝臓の働きをサポートするアミノ酸です。こちらでは、肝機能を改善するオルニチンの優れた機能について、Dr.オルニチンがわかりやすく説明していきます。

こんな方にオルニチンをもっと!知って欲しい!

そもそも肝臓の働きとは?

まずは、肝臓のおさらいからはじめましょう。

肝臓はきわめて重要な臓器です!

オルニチンは肝臓の働きをサポートするアミノ酸ですが、そもそも肝臓は体内でどんな役割を担っているのでしょうか。肝臓には大きく3つの働きがあります。

  1. 代謝
  2. エネルギー貯蔵
  3. 解毒

肝臓は、この他にも胆汁の分泌など、500を超える機能をもっています!

もっと詳しく オルニチン研究会サイト「肝臓の働き」

3人に1人は肝機能異常!?

肝機能異常の現状をグラフで見てみましょう。もはや他人事ではありません!

現代人の肝臓はどんどん弱っています!

1984年と2012年の人間ドックの結果を比較すると、9.6%から32.4%へと3倍以上も増加しています。つまり、2012年時点では3人に1人が肝臓に何らかの問題があるということです。

男性は2.5人に1人以上が、肝機能異常

あなたは大丈夫?2012年では男性だけでみると40%にものぼり、実に2.5人に1人もの男性が肝機能異常を抱えていることになります。

人間ドック2項目異常頻度 (年別比較)

3倍以上増加!

※ 1984年は、高中性脂肪血症と高コレステロール血症をまとめて高脂肪としていたので省略。
※ 出典:2012年「人間ドックの現況」 (公益社団法人 日本人間ドック学会)

そこで、健診結果をいま一度チェック!

肝機能の低下が分かる主な3つの数値

アルコール性肝障害や脂肪肝の傾向があります!基準範囲より高い方は要注意<空白>

オルニチンには、 肝臓を保護する効果が期待されます!

検証結果をみる オルニチンでALT、GTP値が改善!「オルニチンの肝機能改善効果」

オルニチンとは?

肝臓の次は、いよいよオルニチンのお話。

オルニチンは私たちの体内を巡る遊離アミノ酸

オルニチンは、肝臓の働きを保ち、疲労回復を助けるアミノ酸で、もともと私たちの身体の中に備わっています。「遊離アミノ酸」と呼ばれるものの一種で、血液に溶け込んだ状態で体内を巡り、肝臓では有害物質であるアンモニア解毒を担うなど、重要な働きを担っています。

オルニチンの主な効果

オルニチンは、「オルニチンサイクル」という代謝経路を活発化させ、アンモニアの解毒をおこない、以下のような効果があります。

「オルニチンサイクル」とは?

肝臓には、アンモニアを解毒する「オルニチンサイクル」などの主要な代謝経路があります。

オルニチンを口から摂ると、腸で吸収され、肝臓や腎臓、筋肉などに運ばれます。肝臓にたどり着くと、「オルニチンサイクル(尿素回路)」というアンモニアを代謝する経路で働き、アンモニアの解毒を促進します。また、アンモニアを減らすことで肝臓でのエネルギー産生を助けています。

つまりオルニチンは、疲労のもととなるアンモニアを分解して疲労回復をサポートするのです!

もっと詳しくオルニチン研究会サイト「オルニチンの疲労回復効果」

オルニチンの肝機能改善効果を検証

本当にオルニチンって効果あるの? 実際の研究結果をみてみましょう!

試験方法 : 試験開始前と試験終了後に採血を行い、2つのグループに分かれて各種の肝機能の指標であるALT、AST、γ-GTPを測定しました。

試験結果 : オルニチンには、γ-GTPやALTを低減する効果が期待されます!

肝機能"要注意"以上の方が、オルニチンにより肝機能の数値が改善しました。

試験前後の血清中ALTγ-GTPASTT値の変化量をそれぞれ算出したところ、オルニチン摂取群の方がプラセボ群に比べ、改善した方が多いことが明らかになりました。オルニチンには成長ホルモンの分泌を促進する作用があり、成長ホルモンにより脂質代謝が改善し肝臓に蓄積した脂肪が分解され、その結果、肝機能の数値が改善した可能性が考えられます。

ALTの変化量
γ-GTPの変化量
ASTの変化量

※ ALT、AST、γ-GTPは主に肝臓に多く存在する酵素。数値が高い場合は、脂肪肝、アルコール性肝障害などが疑われる。
(引用:日本人間ドック学会ホームページ)
出典:菱田. Food Style 21 16(11)87-9, 2012

もっと研究結果をみる オルニチン研究会サイト「オルニチン研究室一覧」

肝臓にやさしい生活習慣を心がけましょう!

肝臓とオルニチンの関係についてご理解いただけましたか?

働きものの肝臓を、オルニチンでサポートしましょう

肝臓は75〜80%切り取られても、自らを修復しながら黙々と働くので「沈黙の臓器」とも呼ばれています。この高い再生能力のお陰で病気になっても症状が出にくいのです。
よって、健診の数値を定期的にチェックし、日頃から肝臓をいたわりながら生活習慣をみなおしていく事が大事です。食生活の中ではサプリ等で手軽に補えるオルニチン(目安量400mg〜800mg)を摂ることをおすすめします。

  1. 食べ過ぎ・ 飲み過ぎ注意! バランス良い食事を
  2. 睡眠を充分にとる
  3. 適度な運動を続ける
  4. 時にはサプリ等でオルニチンを補う

こちらのページで興味を持たれた方はぜひ、

オルニチンのこと、もっと知ってください!